ピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD] また今回もCSで放送していたから見てみましたシリーズ。
 アニメ映画「ピアノの森」です。

 音楽一家の子供として生まれて、ずっとピアノをやっていた主人公その1・雨宮が、東京から田舎の小学校に転校してくると、そこには「森の中にピアノがある」という不思議な噂があった。
 そのピアノを「俺のピアノ」と呼ぶ主人公その2・カイと出会い、2人が互いを意識しながらピアノの練習を繰り返し、ピアノコンクールへと挑むお話。

 この「森の中にピアノがある」という景色が、何ともいえない不思議さと神秘さと面白さを持っています。本当に、森の中にこうやってピアノがあるんですよね。どうして、とか、いつから、とか、そういうのはハッキリとは語られません(昔からあった、という描写が一応あります)が、とにかくそこにピアノがあって、そのピアノをカイだけが弾ける。雨宮が弾こうとしても、ダメなんですよ。カイだけだから、カイのピアノ。
 この不思議なピアノを弾きこなしてしまうカイ。どんな曲でも弾きこなしてしまうカイ。その姿に惹かれながらも危機感を抱いてしまう雨宮、という構図は、すごい。子供が主人公のアニメだからと、侮ってはいけません。「天才と努力の人」とか「越えられない壁」といったものを、見事に表しています。

 クライマックスのコンクールシーンでは、会場で出会った女の子・誉子も交えて3人の演奏シーンが描かれるのですが、これが本当に三者三様。幼い頃から磨いてきた素晴らしい技術を披露する雨宮と、自分の果てしない世界を見せるカイ。誰もが素晴らしいと認めるカイの演奏は、でも、コンクールという型からは外れすぎていて審査員からの評価は得られない。完敗を悟った雨宮が勝利して、カイが敗退するというシーンは、音楽に順位をつけるということの難しさを感じますね。

 全部で100分ほどの作品なのですが、密度は濃いですよ~。ピアノを巡る様々なシーンを通じて、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれていて、とても見ごたえがあります。
 キャストは、カイ役が上戸彩さん。全然気付かなかった! で、雨宮が神木隆之介くん。こっちも気付かなかった。役者さんが声優をする作品は多いですが、どっちもハマっているんですね、これが。2人のキャラらしさが魅力的で大変楽しめました。

 最近、CSでいろいろ見ていますが、CSは本当に拾い物が多いです。自分からじゃ見ないだろう、という作品に挑戦して、玉砕する事もあるけど(笑)、割と面白い事が多いような気がします。思いもしないところで当たりを引くというのは、なんだか嬉しいですね。

B000XA813Uピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD]
VAP,INC(VAP)(D) 2007-12-21


2009/12/27 (Sun) 23:05 | 映画 | コメントする(0) | Trackback(0)
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