スペース (創元クライム・クラブ) また加納朋子さんを読みました。
 今度の本は「スペース」。
 「ななつのこ」「魔法飛行」から続いている3つ目のお話。
 発行順に読むのと、読んだ本の続きを読み進めるのと。悩んだけれど、こう、続きがどうなるのか気になっちゃって。なので、スペースを読む事にしました。

 ななつのこと、魔法飛行。2つの作品で描かれた物語の続き、年の瀬の様子から話はスタートします。
 もちろん、日常の様子が描かれるだけではありません。出てくるのは、やっぱり手紙。とある2人の女の子がやり取りしている、何通かの手紙。その謎は、果たして……? という内容になっています。

 といっても、これまでの作品に比べると、事件性はとても薄いです。謎というのも、こう、仰々しい謎ではないというか。あっさりと「この手紙はこういうことなんだろう?」と真相が明かされて、あっという間に話は終わってしまいます。
 本の真ん中くらいで「スペース」が終わったら、次にはじまるのは「バックスペース」。
 スペースの作中に出てきた手紙について、裏事情のようなものが語られていきます。
 手紙には書かれていなかった出来事、ってやつですね。

 正直なところ、バックスペースの冒頭に突入して「え、もうおしまいなの?」と肩透かしを食らった感は否めません。
 ただ、読み進めてみたら、これはやっぱり「ななつのこ」と「魔法飛行」から続く物語で、加納朋子の作品なの。
 謎が解き明かされる場面がいっぱい。
 あのシーン、こういう意味だったのか……とハッとさせられたり、実はここはこういうことなのかと得心がいったり。
 やっぱり、推理小説と呼んで差し支えは無いと思う。
 ただ、ななつのこの完成度と比較してしまうと、個人的には、ちょっとイマイチかなぁ。物足りないというか、もっと物語を読みたかった。気になっていた駒子(主人公)の恋愛模様も、ほんのちょっとで終わってしまったので、「続きをよこせー! 次の話を読ませろ!」的な気分。

 面白くない本ではないと思う。
 思うけど、これまでに読んだ、他の加納朋子作品の方が、私はいいと思う。他の作品の完成度が高すぎるんだろうなぁ。ああ、もしかしたら、期待が過剰すぎたのかも。
 あんまり期待しないで読んだら、普通に「面白い本だねー」と思っただろうから。
 ……うーん、人間って難しい。

 冒頭には、「いきなり読んでも平気だけど、シリーズ通して読んで欲しい」という作者コメントが掲載されています。
 読み終わった印象としては、うん、これはシリーズ目を通しておいた方が、より「謎」を楽しめると思う。そういう意味では、やっぱり「ななつのこ」から順に読むのが一番いいと思います。
 で、私のように、続きが気になるー!という気分になるといいと思いますよ(笑)


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2008/01/24 (Thu) 00:05 | | コメントする(0) | Trackback(0)
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