ナルニア国ものがたりも、4冊目まで来ました。
 全部で7冊だから折り返しですね。うーん、早いなぁ。もうあと半分で終わってしまうのかと思うと、ちょっと寂しい。

 さて、4冊目は今までと少し変わって、ユースチスとその友人のジルが主人公です。4兄妹が出て来ないと、なんだかちょっと雰囲気が違いますね。そして、ユースチフの変わりっぷり。前作の冒頭とは、本当にえらい違いです。

 ストーリーは、ナルニアに行った2人が、アスランから行方不明の王子・リリアンを探すように求められ、その旅路を描く……という感じ。
 途中出会った、泥足にがえもんを加えて、3人で旅をしていく様子が描かれます。
 カスピアン王子の変化、リリアン王子の正体……などなど、しんみりしたり「やっぱりなぁ」と思ってみたり。王道っぽい展開が続くのですが、でもやっぱり面白い。
 王道ストーリーなのに面白いと思わせるというのは、本当にいい作品である証拠だと思うわけで。すごいなぁと思ってしまいます。

 あと……ジルとユースチスの二人が、あちこち実に「子供」な感じでダメっぷりとかを露呈する中、泥足にがえもんがしっかりと「大人」として二人をフォロー……という感じで進むので、これまでのように子供達が大活躍! 爽快! ……みたいな印象はあまり無いですね。
 むしろ、その様子にハラハラしたり「しっかりしろよー」という気分になったり(笑)
 それはそれで面白いのですが……ただ、そこまでの展開は、ちょっと間延びした印象でしたね。平坦に進んでいくせいでしょうか。
 もっとも、そのシーンがあるからこそ、泥足にがえもんのカッコよさと、終盤の展開が際立つわけで……。そこまで読んだ上で、終盤に差し掛かると、あとはもう読むのを止められなくて一気に進めてしまいました。
 助走はじわじわ、加速したら後は一気にゴールイン……なんて印象の1冊でした。

 ところで、タイトルにある「銀のいす」。
 この単語が明確に描写されていたのは、本文では、たった1度だけだったのですけど……それでも、読んでみると、タイトルにするのに、しっくりと来る単語で、ここでもまた感心してしまいました。
 巧いなぁ。

銀のいす ナルニア国ものがたり (4)銀のいす ナルニア国ものがたり (4)
C.S.ルイス 瀬田 貞二


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2006/05/22 (Mon) 22:45 | | コメントする(0) | Trackback(0)
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