上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- (--) --:-- | スポンサー広告
エンドブレイカー!SCG(セレクトカードゲーム) BUILD&BREAK またもや「エンドブレイカー!」関連になりますが、今度はゲームです。
 「エンドブレイカー!SCG(セレクトカードゲーム)BUILD&BREAK(ビルド&ブレイク)」を遊びました。

 セレクトカードゲームってなんじゃらほい?
 という方にはドミニオンみたいなものです、という説明が一番分かりやすいでしょうか(これもドミニオン知らないと分からないけど)。
 トレーディングカードゲームとは違って、パッケージを1箱買うとゲームに必要なカードがすべて入っています。この箱の中から「今回のプレイに使うカードの種類を選択」して場に並べ、それを使って遊ぶ。だから「セレクトカードゲーム」という呼称になっているのだそうです。
 カードゲームと言っていますが、ボードゲームですね。感覚としては。

 で、とても面白いです!
 ちょうど丸2年前、2009年の2月くらいにドミニオンを始めて触って、「こんなゲームがあるんだ!超おもしろい!」と思ったときの記憶が強烈に残っているわけで、どうしてもそれと比較してしまうのですが、「ドミニオンよりも面白いんじゃないのこれ!?」っていうのが私の感想なわけです。
 原作が付いているタイアップ物だからどうせ……とか、イラストが萌え系だから……とかが悪い方向にイメージをもたれそうなつくりになっているので、大きな声で言っておきます。

 凄く面白いですよ!
 キャラ物系ゲームだと侮ってはいけない。
 ドミニオンを超えるドミニオン系ゲームだと思います。


 ……まあ、作ってるのがグループSNEですから、そりゃあ面白いはずですよってわけなんですが。

 さて、どんな内容かというと。
 いわゆる「デッキ構築系カードゲーム」と呼ばれているジャンルのゲームで、初期手札を元に自分だけのデッキを作っていきつつ、そのデッキを使ってプレイするというゲームです。
 プレイヤーは最初に「酒場」と「ジョブ」のカードを何枚か持っています。
 このカードをシャッフルして、山札にして、上から5枚引く。これが自分の手札となります。プレイヤーはこのカードを使ってプレイするわけですね。
「酒場」のカードでは「ジョブ」のカードを購入することが出来ます。「ジョブ」はそれぞれ能力値パワーを持っており、このパワーを使って「アビリティ」のカードを購入することができます。
 購入したカードは、自分の捨て札行きです。
 そして、自分のプレイターンが終わると、プレイヤーは残った手札と使わなかった山札をすべて、捨て札行きにします。そして捨て札をシャッフルして、次の手番に自分が使うデッキ、山札を作り直して新たに手札となるカードを5枚引く。

 自分のターンに購入したカードは、次のターンから自分のデッキに加わるわけです。
 そして自分の手札になるかもしれない。
 手札は5枚なので、もちろん来ないかもしれない。
(特殊能力、アビリティカードを使うと追加でカードを引けるようになったりするので、最初に引けなくても追加ドローで手に入ることもあるかも)
 ……といったあたりのルールを利用して、自分が有利になるようにカードを購入して、デッキを作りつつ遊ぶというゲームです。

 じゃあ何のためにデッキを強化するのかというと、それは敵とのバトルに勝利するためです。
 プレイヤーたちは「エンドブレイカー!」という正義の味方で、仮面の魔物「マスカレイド」を倒すことを生業としています。

 実は、場にはもう2種類のカードが出ています。
 1つは「シナリオカード」。ここには今、世間で起こっている事件と、解決に必要な能力値パワーが表示されています。手札を出し、解決に必要なパワーを出すことが出来たプレイヤーは、その事件を解決することが出来ます。すると報酬としてダルク(金貨、お金のこと)を獲得できるんですね。
 そして事件を解決すると、もう1つ進展があります。
 この事件の裏側には、暗躍している「マスカレイド」がいたのです! 事件を解決したことにより、プレイヤーたちはマスカレイドの情報を、ちょっとだけ知ることが出来るのですね。

 場に出ているもう1つのカードというのが、この敵の情報をあらわすカード。
 最初にランダムに3枚引いて、目隠し用のカードで情報を伏せつつ敵のカードを並べておきます。ゲーム開始前の準備はこれだけ。あとはシナリオを誰かが解決すると、敵の情報が一段階オープン。3段階目までオープンになると戦闘になります。
 1段階目では、戦闘勝利後に得られるダルクの量。2段階目には敵の特殊能力。三段階目で敵の名前や外見(カードにイラストが書いてある)がオープンになるという仕組みになっています。
 敵の特殊能力は「この敵との戦闘に○○のカードを出すと○○の効果を得る」とか、そんな感じになってます。私が遊んだ範囲では、プレイヤー側にボーナスが入る(攻撃力が増えたり、受けるダメージが減ったり)ものばかりでしたね。

 戦闘になった場合もルールは同じ。自分の所持カードをシャッフルして山札を作ってうえから5枚ドローする。ただし、戦闘では「AT」、つまり攻撃力がが重要になります。出したカードのAT数を比べて、一番多かった人が一番たくさんのダルクを得られます。
 あ、言い忘れていましたが、このゲームは「場の3枚の敵を倒した時点で一番多くのダルクを持っていた人の勝ち」なので、ダルク稼がないと負けます(笑)だからみんな、戦闘になると1つでもATが多くなるようにプレイするわけですね。
 ATが高いのは「アビリティ」のカードです。また、アビリティは特殊能力を持っていて、この能力を使うことで更にATが得られることもあります。さっき書いた「山札から何枚ドローする」というものや、「カードを破壊(このゲームから排除する)することでATボーナスを得る」とか、「この手番のプレイ回数を増やす」といったものですね。
 あ、このゲーム、自分の1回の手番で使用できるカードは5枚までと決まっています。山札をドローしても出せるカードは変わらないのですね。山札からドローするカードと、プレイ回数を増やすカードが同時に手札に来たりすると、コンボ決まっていい感じになったりします。

 ジョブのカードもATを持っています。でも、酒場のカードはATゼロ。戦闘時に酒場のカードが来ると、結構切ない気分になれますね!
 でも今回プレイしたときは、敵の中に「酒場のカードを出すと、1枚につきAT+3」なんて特殊能力を持つ敵が出たりして、なるほど酒場が役立つこともあるんだ!なんてことも。
 AT3は結構強い方なので、なるほど、普段は戦闘でゴミカードになっちゃうけど、この能力があると結構デカいボーナスになるなあ、とか思ったり。

 で、全員がカードを出し終わってATの多い順が決まっても、戦闘はまだ終わらない。
 ここで山にしておいた敵カードから1枚引くんですね。これが「敵の攻撃力」になります。
 はて? 攻撃力に何で対抗するのか?
 実はこれ、自分が戦い終わった後の山札で判定します。自分のデッキのカード枚数=自分のHPとして扱うゲームなんですね!

 またしてもドミニオンの話で申し訳ないのですが、ドミニオンはルールの性質上、自分のデッキの枚数を少なめに押さえ、有利なカードが回ってくる確立を増やしてプレイするのが非常に有効な手として扱われています。
(鉄板、と呼ばれる有効手の代表格であり、セオリーの1つになっていると私は認識しています)
 ところが、BUILD&BREAKではそれをやると、山札の枚数が少なくなりすぎて敵の攻撃に耐えられなくなってしまう。敵の攻撃力は8枚とか20枚とか、まちまちなのですが、ドロー枚数を増やしたりプレイ回数を増やすようなカードと組み合わせて、デッキのカードを回すような戦法でプレイすると、1回の手番に10枚以上のカードを使うこともザラなので、デッキのカード枚数を圧縮しすぎてしまうと、まず敵の攻撃に耐えられず死にます。
(実際、酒場のカードや点数の低いジョブのカードを破棄しまくっていたプレイヤーは、自分のデッキの枚数がかなり少なくなってしまい、勝利点が全然得られない状況になっていました)

 死ぬと、獲得ダルクが半減しますので、最終的なゲーム勝利から遠のいてしまうんですね。
 ここがミソになっているので、いかにして自分のデッキに有利なカードを増やし、それを引いたりうまくコンボが回るようになるかという工夫をしつつ、自分の全体のカード枚数を増やして行いかないといけない。ドミニオンほどの「これが鉄板!」というセオリーがないので、そこがまた面白いというね。
 あ、カードを破棄するアクションは上記のようなリスクがあるため、ドミニオンよりも強力になっているような気がするなー、というのが印象だったり。破棄しすぎないように注意しつつそれなりに破棄しつつ、ダメージが少ないことに賭けてみる……なんていうのもまた、作戦としては面白そうですよね。
(私はそういう博打な手は取らない性格なのですが)

 ……などとルールの話を書いていたら、かなり長くなってきてしまいましたね。
 うーん、では、プレイ感想はできるだけ簡潔に。

 今回ランダムにアビリティカードの種類を選んだため、場のアビリティはP(赤能力値ベース)が5枚、T(青能力値ベース)が3枚、S(緑能力値ベース)が1枚という偏った配分でした。
「PT」「PPPT」みたいな感じで、2種類の能力値を混合したコストが表示されているので、手札からそれを出してアビリティを買っていくわけなのですが、この配分の為にPがたくさん必要なカードが多い一方、Sを必要とするアビリティが少ない。
 で、場に並ぶ(酒場カードで買える)ジョブカードは「P2点」「T2点」「S2点」の3種類。
 最初の手札には、P1点・T1点・S1点のジョブカードが2枚ずつ、酒場が4枚の合計10枚があります。つまり、いきなり「PPPT」みたいなカードは絶対に買えないわけですね。

 さて、ここで私がどういう戦法を取ったかというと。
 私はSに関しては、初期手札のみで十分だと判断しました。そしてPがたくさん必要なアビリティを序盤のうちに買えるようにしてしまおうと考え、まず「P2点のジョブカード」を買い足しました。
 デッキの総カード枚数が少ない=狙ったカードを引きやすい、ですからね。
 そして狙ったのが「PPPT」で購入できるアビリティ「ソードラッシュ」。このカードは戦闘時に手札のジョブカードを破壊することで、AT+3の効果を得られます。アビリティ自体のATが3なので、最大でAT9が得られるカード。また、アビリティでは非常に珍しく「酒場」のカード同様にも使えるため、買い物をするターンではジョブを買うのに利用することも出来ます。
 これを基点にデッキを組んでみることに。
 それからT2点のジョブを買い足しつつ、「ヴォイドスクラッチ(山札から3枚ドローできる)」や「切り裂き(プレイ回数+2)」「捕縛撃(ドロー+1の後、手札から2枚選び、次の手番で使う山札の一番上に置ける=好きなカードを2枚、次のカードで必ず引けるようにすることができる)」といったTのカードを購入。
 更に、「練刺棍(ジョブが2枚出るまで山札を引き続けることが出来、出たカードを手札に加えていい)」「シールドガード(買い物ターンではドロー+2。戦闘時には受けるダメージをー3できる)」などを加えて、

 ヴォイドスクラッチで手札を増やす→練刺棍でジョブを手札に入れる→切り裂きでプレイ回数を増やす→ソードラッシュを使い、練刺棍で入手したジョブを破棄してATボーナスを得る→残ったプレイ回数で捕縛撃やシールドガードを出し、余った手札で次のターンに持っておきたい物があれば山札に戻す

 ……といったコンボを狙ってみました。ドロー回数を増やして狙ったカードが回ってくるようにするというコンセプトであったことから、カードの破棄は全力で回避(笑)戦闘時、ソードラッシュのときだけ、という感じでやってみました。
 これが面白いくらいよく回る回る。一緒に遊んだ人たちに「なんじゃそりゃあああ!」と言われるくらい回ったんですね。ドローしつつプレイしているから切り裂きが必ず1毎は出て、プレイ回数は常に7回がデフォ。そこにAT高めのカード+ソードラッシュのボーナスを注ぎ込むからATで競り負けることが無い。
 じつはアビリティばっかり買っていたので、ジョブの比率が大幅に下がってしまい、中盤からは「アビリティが買いたいのにジョブカードが回ってこなくて買い物できない状態」に陥ってしまいました。アビリティばっかりで、ヴォイドスクラッチを出してドローしても全然ダメ。捕縛撃で次のターンにジョブのカードをまわしてようやく……といった体たらく。
 この状態、デッキが補強できないのも痛いのですが、これ、実は、シナリオの解決もできないんですね。
 シナリオの解決は「PPTTS」とかが必要になったりするんですが、アビリティすら買えないのだから当然無理……(汗)シナリオの解決が出来ないと、戦闘でしかダルクが獲得できません。
 シナリオ解決は全部で9回、獲得ダルクは1とか2とか。
 戦闘は全部で3回。ATがトップなら6点7点もらえますが、最下位だといいとこ1点、下手すりゃ0点です。
 かなりリスキー。結局、捕縛撃を使った次のターンに1回何とか事件を解決して、2点貰っただけでシナリオでは全然ダルクを稼げませんでした。
 が。
 先に書いたように、戦闘になるとがっつり回るこのデッキ。シナリオの解決で稼げなかった分まで戦闘でがっつりダルクを獲得できたお陰で、最終的に1位になれました。うわぁい!

 ただ、これは本当に運がよかっただけですね。調子よく手札が回ってくれたおかげです。敵の特殊能力によっては大崩れしただろうし、デッキから山札引きすぎてたらHP不足で死んでた。アビリティかいすぎるのもよくないですねー、と教訓じみたことを思ったり。

 ……簡潔に、とか言いつつ全然短くないですね。すみません。
 まあそのくらい、いっぱい書きたくなっちゃうくらい面白いゲームなんですよってことで!
 ちなみにマニュアルカードリストはブロッコリーの公式サイトで公開されているので、興味のある方は見てみてはいかがでしょうか。
 で、ちょっとでも興味を持ったら、絶対に買い! ほんとに面白いですよ!

エンドブレイカー!SCG(セレクトカードゲーム) BUILD&BREAKエンドブレイカー!SCG(セレクトカードゲーム) BUILD&BREAK

ブロッコリー 2011-01-16
売り上げランキング : 1599

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
※これ書いている時点だと、Amazonでは品薄で買えない状態が続いているので、あみあみ辺りで通販した方が早いかも。あみあみは10%オフだそうです。
 ……と思ったら、あみあみも打ち切られたようなので、更に駿河屋さんも紹介してみます。

 あ、あと、それから。2月発売のこの本に限定カードがつくそうです。公式サイトによると、これでしか手に入らないモンスターカードのようですね。

Game Link vol.7Game Link vol.7

アークライト 2011-02-11
売り上げランキング : 2891

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 見本画像を見てみたけど、報酬のダルクが高めでダメージ18点、なかなか面白いカードっぽいですね。画像サイズが小さくて、特殊能力が読めないのがくうっ、気になる!(笑)
 でもいっぱいテキストが書いてあるようなので、特殊能力も面白い感じになっているのかな?イラストも可愛いし、いい感じではないかなと。
 にしても、アークライトってこんな本も出しているんですね~。全然知りませんでした。
 毎号、オリジナルゲームが付録として付いてくるのがウリのムック本だそうで。それにプラスして、話題のゲームのオマケなんかがついたりもするようですね(今回はエンドブレイカー!BUILD&BREAKと、サンダーストーンのカードが付くようです)。
 この値段でゲームが1つ付いてくるっていうのは、すごくないですか?かなり魅力的ですね。とりあえずこの号を買って、いい感じだったらバックナンバーも揃えてみようかしらとか思ったり。

 いじょ。長くなりましたが「エンドブレイカー!BUILD&BREAK」の記事でした。
 面白いゲームなので、また遊んだら感想を載せるかもしれませんー。
スポンサーサイト
2011/01/30 (Sun) 02:10 | ゲーム | コメントする(0) | Trackback(0)
エンドブレイカー! 真の終焉へ導く者 (朝日ノベルズ) エンドブレイカー関連書籍3冊目。
 エンドブレイカー! 真の終焉へ導く者を読みました。
 今度のは小説です。リプレイじゃありません。

 結論から。
 超おもしろかった!

 いや、これは面白いですよ。ヒロイックファンタジーの王道……ではないけれど、ファンタジー世界を冒険しつつ主人公が悩み、成長して、目的を達して何か(一応伏せておく)をやり遂げるという一連の流れは、冒険物としても主人公の成長物としても、非常に面白かったです。

●あらすじ
 都市国家の下層、打ち捨てられた土地のスラムに暮らす少女リル。
 彼女には、他人の運命、未来を見てしまう力があった。ある日、大切な幼馴染、ティートが仮面の魔物になってしまうという、悪い未来を見てしまうリル。そこに、リルと同じ力を持ち、その未来を変える事ができるという旅人、ヴェダが現れて……?

 というのが、ざっくりとしたあらすじ。この後はヴェダと一緒になってティートを救う旅に出るのですが、「運命なんだから仕方ないよ」「どうしようもないよ」という諦め少女だったリルが、「自分にも何かができる」という自信をどんどんつけていって、ティートを助けようとする姿は、なんというか、圧巻。
 見事でした。ここまですがすがしいくらい、気持ちいい主人公の成長物語って、最近久しく読んでいなかったので、とてもすごく面白く思いましたね。久しくと書きましたが、このくらいスカっと気持ちよく楽しめる主人公の成長物語、何があるかな。パッと思い出せません。それがまた、すごい。

 リルと共に冒険をし、成長する傍らにいるのは幼馴染のティートではなくヴェダなのですが、このヴェダがまたいい味を出しているんですね。オッサンなんですけど、気持ちのいいおじさま! って感じなんですよ。
 それに比べてティートは影の薄い役回り、と思いきや、後半になるとがっつり持っていきます。これもまた、すごいんですよ。間違いなく、この作品の中で一番苦労したのはティートだと思うんですね。
 暗く、落ちて行くところまで落ちていってしまうティート……と、それを引っ張りあげて救おうとするリル。2人の関係性、対比がたまらないのです。もうね、まさかこの本を読みながら涙ぐんでしまうとは思いませんでした。そのくらいグッときてしまって、どうにもならないくらい、たまらないシーンがあるんです。それがまた素晴らしくて、この作品のいいところ、ではないかと思います。
 
 途中、リル達が身を寄せる劇団での出来事がリルの成長を大きく手助けするきっかけになっていたり、そこからの発展がティートを救う為に役立ったりと、本筋から外れたように見えて、しっかり絡んでいて事態が発展するというのも、面白くて上手にできてるなあって印象です。
 最後の敵についてのオチ、登場人物たちのエピローグには、PBWを知っていると「ああ、そういうことなの!」なんていうネタもあったりしてまた面白い。細部までしっかり手がかかっていて、きっちり小ネタを振りまいたり回収したりというのも好きなところです。
 終わり方もすっきり綺麗で、とても好きですね。

 お値段1000円は、まあ最近の新書だとこんなものでしょうか……?
 個人的には新書は3ケタというイメージなので、1000円を超えているとちょっと高いかなというイメージは持ってしまうのですが、面白かったので「買って損した!」って気分には全然ならないと思います。
 ファンタジーが好きな人、主人公の成長物が好きな人、女の子がけなげに頑張る話が好きな人などには、かなり楽しめる内容なんじゃないでしょうか。と、面白かったので「オススメですよ!」と声を大にして言っておきます。blogだから声とか出ませんけど。ただの文字なんですけど。

 あ、オンライン版とかTRPG版とかありますが、そっちのルールは知らなくても大丈夫ですよ。この作品、基本的に主人公が何も知らないところからスタートするので、随所随所で必要な設定などが解説されていくのです。よって、読んでいて用語が分からないとか、そういった心配はありません。読んでいて、上手い設定だなあ、と思いました。小説だけで大丈夫なようになっているので、そこらへんは心配しないで手にとってみたらいいんじゃないかと思います。よー。

エンドブレイカー! 真の終焉へ導く者エンドブレイカー! 真の終焉へ導く者
著:藤澤さなえ イラスト:左

朝日新聞出版 2011-01-20
売り上げランキング : 14529

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2011/01/27 (Thu) 00:20 | | コメントする(0) | Trackback(0)
エンドブレイカー! リプレイⅡ 悪逆の仮面、探求者の系譜 (エンドブレイカーリプレイ2アクギャクノカメンタンキュウシャノケイフ) 第1巻の感想はこちら。

 というわけで、TRPG「エンドブレイカー」のリプレイ2巻を読みました。
 前回の続編という事にはなっていますが、1巻の事件は1巻だけで完結しているので、2巻は「同じキャラが登場する別の事件」を解決する内容となっています。
 短編が1つ、中編が1つ。2つの話が読めるので、そういう意味では、ちょっとお得感があるかもしれませんね。


 さて、内容ですが。まず最初に掲載されている短編は、キャラクター達が働いている運び屋の仕事の最中に訪れた、鍛冶屋の後継者争いにまつわる悲劇的な未来(鍛冶屋の現在の店主が殺される)を、回避するために奮戦するというもの。
 後継者の座を争う2人の青年と、ふたりを案ずる鍛冶屋の娘……とくれば、これはもう恋愛ドラマなんかがあるのは当然ですよね!(笑)
 というわけで、人の死がかかっているのでシリアスと言えばシリアスなのですが、そこまでシリアスな雰囲気ではなく(キャラクター達の個性的な言動も影響しているのかもしれませんが/笑)、ライトコミカルなシティーアドベンチャーとなっています。
 戦闘もそんなにないんですが、その分「キャラクター達の日常」って感があって、こういう話が好きな私としては、なかなか楽しんで読むことができました。

 そこから続く次の話は、遺跡発掘にまつわるストーリー……なのですが。
 キャラクターの一人、場末の酒場でグダグダやってたダメ男ことケイスの過去(というより、生い立ち)が絡んできたりして、ケイスの過去を知らないほかのキャラクターたちと一緒になって「そんな過去だったのか!」と驚いたりニヤニヤしたり笑ったり(笑)しながら楽しめる内容になっています。

 2巻は1巻の続きではなく、話が独立していると書きましたが、できるだけ1巻から続けて読むのがオススメです。先の短編があるので、ケイスのキャラはある程度つかんだ状態でこの話を読めるとは思いますが……。1巻冒頭のケイスのダメな人っぷりとか、1巻の各所で見れたケイスのキャラ性を掴んだ上で読んだ方が、この話の冒頭のインパクトはより大きく、楽しめると思います(笑)
 あと、「俺に○○がいるとは知らなかった」とケイスのプレイヤー本人が口にしていたりするのは、TRPGならではですね。

 で、ケイスの過去に驚いたり、ケイスの家族なんかとの関係などを見てニヤニヤしちゃったりしつつも(笑)それはあくまで序盤、プロローグのこと。ストーリーはシリアスに、何か大発見が眠っているかもしれない遺跡を巡って進行していきます。
 この話は遺跡がキーになっていますが、やはり基本は謎解き推理物。事件の犯人は誰なのか……と探る流れは、なるほどなるほど、うまく作られているなあと唸りたくなります。
 今回、キャラのダイスの目が奇跡的といえるほどよくて、割とあっさり結末にたどり着いている感はあるのですが、そうでなければ骨太の手ごわい謎なのではないのかなあ、なんて思ったりします。
 それを、ダイス運でころころころーっと軽くこなしていっちゃうというのは、TRPGじゃないと楽しめない展開といえるかもしれませんねー。

 読み終わってから、序盤をもう一度読んだりすると、ケイスの過去と今回の事件をすごくうまく組み合わせていて、なるほどなるほど、面白いなあと唸らされてしまいます。この部分はゲームのシナリオというより、物語の組み立て方が上手い、巧みだな、と率直に思います。
 1巻も面白かったけど2巻も面白い。とても楽しく読み進められて、寝る前にちょっとだけ……のつもりが、最後まで読みきってしまったくらいです。寝不足になりましたが、面白かったので悔い無し!(笑)

 お値段は今回も1500円。やっぱりちょっと、高いなあという印象はありますが、この面白さならば元は取れるかなー、とは思いますね。私のように、普段こういった「リプレイ」を読まない人間でも十分に楽しめる内容ですので、そういった意味では、同様にリプレイ読まない人も身構えず、すっと手にとって読みに入りやすい作品じゃないかなあ、と思います。オススメです。

 あ、1巻から続けて読むのがオススメですが、2巻から読み始めるという方は、用語解説などが入っていないので、オンラインの解説ページなどを読んで、ざっくりゲームの内容を掴んでおくといいかもしれません。
 独自用語などが出てくるので、?マーク浮かべながらになってしまうと思うので。
 1巻ではそのあたりフォローされているので、1巻から読むなら、あまり心配ないと思います。

エンドブレイカー! リプレイⅡ 悪逆の仮面、探求者の系譜 (エンドブレイカーリプレイ2アクギャクノカメンタンキュウシャノケイフ)エンドブレイカー! リプレイⅡ 悪逆の仮面、探求者の系譜
清水 一樹 グループSNE 江川 晃

新紀元社 2011-01-15
売り上げランキング : 12257

Amazonで詳しく見る
2011/01/23 (Sun) 14:51 | | コメントする(0) | Trackback(0)
エンドブレイカー!リプレイ 天槍の国、空駆ける少女 (TOMMY WALKER TRPG) 2巻を読んだので感想を書こうと思ったら、そもそも1巻の感想を載せていなかったので1巻から順番に感想を書いてみようかなーの試み。

 この作品は、TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。FFやDQをボードゲームのように遊ぶゲームだと思いねい)のプレイ風景を収録し、その内容を書き起こした「リプレイ」と呼ばれる本です。小説よりは脚本に近いですね。エンドブレイカーはTRPGの他にオンラインゲームでもリリースされていますが、ルールは共通。どっち遊んでいる人が読んでも大丈夫、となっています。

 さて、この本は、ゲームマスターというゲームの進行を管理するひとと、その人と一緒に遊ぶプレイヤー4名、合計5名でのプレイ風景を書き起こしたものです。
 キャラクターは全員「エンドブレイカー」という、人の未来を見ることができる超能力者。その能力で知った、悲劇的な未来(怪物に襲われて人が死ぬ……とか)を、回避するために奮戦するというのが、ゲームの基本ライン。キャラクターたちはそれぞれ剣の技が使えたり、格闘技が得意だったり魔法が使えたりと、いろいろな能力を持っていて、それを駆使して戦います。まあ、その辺は、一般的なRPGと同様ですね。

 この本はリプレイの第1巻となり、プレイヤーがそれぞれ自分のキャラクターを作成し、冒険をスタートさせるところからが描かれています。自分以外の人が、どんな風にどんなキャラを作っているのか、というのを見るのは意外と面白いことのような気がします(笑)あー、そういうキャラ作っちゃうのか~、みたいな(笑)
 その後、キャラクターたちが出会って冒険をスタートさせるわけですが、キャラクター達の強烈な個性が、個性的すぎてわけのわからない混乱とか、突飛さとかを呼んでいるのも傍から見る分には大変楽しい(笑)ゲームマスターが「こんなの想定外だよ」とぼやいていると、ちょっと同情的な気分になりますけどね。

 内容は、運び屋として働くようになったキャラクターたちが、その仕事をこなしつつ、知り合った運び屋「ニケ」の悲劇的な未来を回避するために奮戦するという内容になっています。
 このニケちゃんがまた、かわいくて健気でいいキャラなんですよね。助けてあげたくなるというか、読んでいて「なんとかしてあげて!」と思っちゃう感じといいますか。
 冒険の舞台となる街はタワー型をした多層国家で、下の住民は階層が低く、上の階層は貴族とかが住んでいるという設定になっているのですが、スタート地点は最下層、でも事件の解決には上層へ行ってあれやこれやしなければならない、というものになっていて、いかに上層につなぎをとって事件解決にアプローチするのか、なんて部分を工夫しないといけないような感じになっているのも面白い。ファンタジー世界の冒険なのに、基本シティアドベンチャーなんですよね。
 でも、そこに強烈な各キャラクターの個性がかぶさるので、キャラクターらしさを追求してプレイした結果、必要な情報が得られなくて苦戦する……なんていうのは、キャラクター性とゲーム性の両立は大変なんだなあ、なんて思わされたりもして(笑)

 戦闘など、重要な場面ではダイスを振って、成功するかどうかなどをチェックするので、ダイスの出目によって悲喜こもごもがあるのも読んでいて楽しいですね。キャラクターの一人、ネムという女の子がダイスを振ると、攻撃したいのに攻撃できる目が出なくて、しょんぼり……なんて場面があったりして、ゲームだから仕方ないんでしょうけど、一緒になってジリジリしたり、「あーっ!」と叫びたくなったり……(笑)

 ストーリーが推理物になっているので詳しい内容には触れませんが、キャラクターたちが(いい意味で)好き勝手フリーダムに行動しつつ、冒険を進めて行って、得た情報から推理して、謎を解き明かして犯人を追い詰めようとして行く……という流れは、なんといいますか、王道だけれどだからこそ面白い!と感じますね。
 プレイヤーがいるTRPGだからこそなのか、プレイヤーの感想と読んでいる自分の感情が被ったりシンクロしているように感じたりすると、自分もその場にいて、一緒に冒険しているかのような感覚も味わえます。
 自分も登場する人たちと同様にストーリーを楽しめる、というのは小説では味わえないことで、TRPGのリプレイとの差異かな、と思います。
 私は普段、TRPGのリプレイをあまり読まないのですが、この部分はストーリーを追うだけの小説に間違いなく勝っているのではないかと。ストーリーを追う+自分も冒険しているような感覚を味わえる。一粒で二度美味しいといいますか(笑)これはリプレイの面白い箇所だと思います。

 キャラクターが非常に魅力的なこと、に加えて、ミステリー仕立てなのが私にとってツボったんでしょうね~。いや、ミステリーとしてしっかり良くできていると思うんですよこれ。だから読んでいてすごく面白かったですもん。
 講談社ノベルスのライトな感じのミステリー、あるいはBOXで出ているやつとか、ラノベの推理作品とかが好きな人には絶対相性いいと思います。
 1500円と、新書にしてはちょっとお高いところだけが残念ですが、面白さ的には買って損なし、かなと思います。

 あ、ちなみに私はシャノ(表紙右上)が好きです。一番自由気ままに好き勝手やってて、その行動がまたとっても面白いんだ……(笑)

エンドブレイカー!リプレイ 天槍の国、空駆ける少女 (TOMMY WALKER TRPG)エンドブレイカー!リプレイ 天槍の国、空駆ける少女
清水 一樹 グループSNE 江川 晃

新紀元社 2010-09-10
売り上げランキング : 74244

Amazonで詳しく見る
2011/01/23 (Sun) 14:18 | | コメントする(0) | Trackback(0)
 謹賀新年、新春のお慶びを申し上げます。
 今年もどうぞよろしくお願い致します。

 去年は「更新するぞ」と目標を掲げた2010年。終わってみれば結局、30記事くらいしか更新していないわけですね。ぐぐぐ。計画倒れ。有限実行ならず。
 書こうと思っていたことはいろいろあるんですけどね。自動車免許を取ったときのあれこれとか、その時に福島で鍾乳洞に夢中になったとか、あと車を買ったとか。
 夏から冬にかけてはコミックマーケットというイベントに参加したんですが、その時に作った同人誌関連のあれやこれやとか……。
 書く、というところまで結局手が回りませんでしたね。
 本やゲームも去年はほとんど手をつけていない状態だったり。年々、量が減っていて危機感を感じなくも無いです。ゲームはともかく、今年は読書量は増やしたいなと思っています。

 去年の年始の記事を見ると、ダイエットのことに触れてあったりして切なくなりますね!
 実は、5月くらいに自分史上でもっともダイエットに成功していたのですが、ゴールデンウィークあけて、福島へ免許に取りに行った辺りから雲行きがあやしく……。
 気が付けばリバウンド……でもないな。うん。太りました(遠い目)。
 原因は分かっているので、またしっかり運動して、ごはんちゃんと作るようにして、ちょっとずつ減らしていきます。がんばります。
(※福島にいる間、毎日朝食バイキングで食べ過ぎたというのと、同人誌作っていてぜんぜん運動しない&ごはん作らずにコンビニ弁当ばかり、が原因ですねきっといえ間違いなく!)

 今年は、去年いろいろと人間としてダメだったところを痛感しているので、ゆとりをもった生活を送りたいです。いやもうマジで。人間、余裕ないとだめですほんと。
 で、できれば、その余裕を「旅行」とかにあててみたいんですよね。
 車を買ったのだから、車を使って出かける機会を増やしたいな、と。行きたいところはいっぱいありますのでねー。遠出してレンタカーとの複合技ってのもいいかも。

 人間、元気よく生きていればそれでいいじゃないか、と、再認識する出来事などもあったので、のんびりやっていきたいなーと思っています。のんびりごはんたべて、のんびり遊んで、のんびりお掃除とかして、のんびり散歩とかお出かけとかして、のんびり本を読んだりして、のんびりやすむ。いいじゃないですかコレ。
 そういう生活の仕方にすると、blogの更新に回す時間も増えるんじゃないかなーとかね!(笑)

 あと、今年も有言未実行にならないようにしたいのが「ホームページを作る」ですね。
 これは別の形(同人誌関係)ではやっていたんですが、オンライン上でという形ではなかったので、今年はそういう方面でもやっていきたいかなーと。
 同人誌、もとい本を作る、という作業が思いがけず楽しかったのですが、ホームページと違って無料でやるのが難しいのがね……というあたりが思案のしどころで。予算をかけずに継続していくには、ホームページって便利だなー、なんて思ったり。

 まあ、そんなこんなで相変わらずの感じですが、今年ものんびりお付き合いいただけましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
2011/01/04 (Tue) 18:50 | 雑記 | コメントする(0) | Trackback(0)
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。