魔女の死んだ家 そろそろ、未読のミステリーランドも減ってきたと思いつつ、今回読んだのは「魔女の死んだ家」。タイトルもそうですが、手に取った本の雰囲気が、ちょっとダークな感じだったので、なんとなく敬遠していたんですよね。

 これが、読んでみたら面白かった。
 ついつい面白くて眠るのを忘れて読みふけっちゃいましたよ。

 ストーリーは、とある子供の視点からスタート。
 子供が、母親と二人暮し。使用人はいるけど、父親はいない。
 母親は、いろいろな人を家に招いている。その辺りの行動から「魔女」と囁かれている彼女は、ある日、その「家」で死んでしまいます。

 ここまでが子供の視点で描かれた上で、その後は、「彼女の死について聞かれた人が話す」という形で、いろいろな人が「魔女」について語っていきます。
 これが、人によって語っている内容が全然違う。なので、読者は
「魔女って、本当はどんな人だったんだろう?」
「魔女の死には、実際のところ、どんな秘密があったんだろう?」
 と、あれこれ頭を悩ませながら、読み進めていくわけです。

 最後には、彼らが全員揃ったところで、「魔女」について、彼女の死について、真相が明らかになって、おしまい。

 ザッピングというか、小説としては特殊な形態が取られているけど、これが、わかりやすく噛み砕いた文体で書かれている(ように思う)から、あんまり読むのは難しくないです。
 むしろ、するするっと読めて、その上で更に先が気になってしまうという、かなり魅力的な本でした。
 一人一人の視点によって語られているので、1章の区切りがいいのも理由かな。
 次々と出てくる、思いっきり食い違ってる情報に頭をぐるぐるさせつつ、いろいろ予想して読んで、最後の解決編ですっきりさせる……といった、ミステリーらしさを堪能できてよかったです。

 毎度の事ですが、ミステリーランドは変に敬遠すると、敬遠した事を後悔しますね。
 これは、とてもいい本でした。
 全然読んだ事のない作者さんだったけど、他の作品も読んでみたいと思います。うん、こういう出会いがあるから、ミステリーランドは止められませんね。

魔女の死んだ家 (ミステリーランド)魔女の死んだ家 (ミステリーランド)
篠田 真由美


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2007/10/15 (Mon) 00:05 | | コメントする(0) | Trackback(0)
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